本日は、子供の発熱、熱性けいれん、嘔吐などへの対応について解説いたします。
急な体調不良が起こるとどうしたらいいかわからずお困りになることがあるかと思います。1人目の子供さんなら尚更です。本コラムがお役に立てば幸いです。

【目次】
1. 発熱時の対応について
  ―熱性けいれん時の対応について
  ―発熱以外の症状がありぐったりしているとき
  ―朝に熱が下がった場合
2. 嘔吐時の対応について
3. 下痢時の対応について
4. お家でのケアについて

1.発熱時の対応について

発熱時の対応についてですが、子供さんの年齢で変わってきます。
【6か月未満(特に3か月未満)の子供さん】が発熱をした場合は、すぐに受診をオススメします。
この時期のお子様は、発熱することが少ないため発熱した時は、重い病気のことがあるので、様子を見ないで早めに受診をしていただいた方が良いと思います。
もし夜中でどうしても心配な場合は救急を受診されても良いかと思います。

【6か月以降の子供さん】については、夜中に突然発熱した場合でも、機嫌が良く、ぐっすり寝ている場合は、急いで救急に行かなくても大丈夫です。次の日の朝の受診でよいかと思います。

〇熱性けいれん時の対応について
熱性けいれんを起こした場合、生まれてから初めての熱性けいれんの場合は、すぐに救急へ受診してください。昼間であればかかりつけのクリニックへお電話の上受診されると良いです。
2回目以降だったら、様子を見ても良いかと思います。
初めての熱性けいれんの場合は、救急に行かれた方がいいですが、2回目、3回目の場合、けいれんの時間が短いとか、けいれんが起きた後に手足の麻痺が残ってない場合であれば、次の日の朝のクリニック受診で大丈夫かと思います。

〇発熱以外の症状があり、ぐったりしているとき
大きな子供さんでも、発熱以外の症状、嘔吐や下痢、咳がひどいなど、そのような症状で子供さんがぐったりしてるような場合は 早めの受診をおすすめします。
夜間であれば救急を受診してください。

〇朝に熱が下がった場合
夜に熱が出て朝に下がっているからといって、そのまま保育園へ行くことは、今は色々な病気が流行っているため、おすすめできません。
なので、受診しなくても大丈夫ですが、お家で様子を見てあげて、もしまた発熱したり変わったことがあれば受診していただければと思います。

2.嘔吐時の対応について

嘔吐に関して、嘔吐をしても1回2回で、機嫌が良くてその後少し間を置いて食べたりできる場合は 急いで受診しなくても大丈夫です。翌朝も問題なさそうなら受診しなくても大丈夫ですが、心配な場合は翌朝受診していただければと思います。
3回、4回吐き続けてぐったりしていたり、嘔吐と高熱が一緒に症状としてある場合は急いで受診をしてください。夜間であれば救急を受診してください。

3.下痢時の対応について

下痢に関しては、小さな子供さんの場合でも、食欲もあって機嫌も良いようであれば、少し様子を見ていただいても大丈夫です。
ただし、下痢がひどく、ぐったりしていたり、尿の量も減っている、すごく機嫌が悪いなど、そのような場合は早めの受診をお願いいたします。夜間であれば救急を受診してください。

4.お家でのケアについて

お家でケアされる場合、「発熱時に食事を取らないで大丈夫ですか?」と質問をいただく事がありますが、食事はあまりとらなくても良いので、水分の補給をしてください。経口補水液などでもいいですし、いつも飲んでる麦茶でもよいので、とにかく水分の補給を心がけていただけたらと思います。
しかし、嘔吐を伴っている場合は、吐き気がひどい時に水分を取らせたら、嘔吐を繰り返す場合があるので、そういう場合は、吐き気が収まるまで水分は与えないで様子を見てもらった方が良いと思います。

 

ご覧いただきありがとうございました。
困ったことや不安なことは、受診いただき気軽にご相談いただければと思います。